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2018年10月17日 (水)

妊娠を妨げる原因が判明 ( 女性婦人科 )

妊活やベビ待ちなど子供を授かりたいと思い頑張っている女性にとって、「どうして私は妊娠できないの?」という疑問と悩みは常に付きまとい、妊娠できない期間が長くなる程に次第に重くのしかかってくるものです。
 
子作りを始めたもののなかなか妊娠しない、というだけでも精神的に負担となりますが、病院で不妊治療を受けていればさらに経済的な負担も加わり、そのストレスは経験したことのない人には解らないくらいでしょう。
 
そして、そのストレスが更なる妊娠の妨げとなっている可能性があります。
今回は女性の妊娠を妨げる原因のひとつがストレスであることを解明した研究報告を紹介します。
医学誌「Fertilityand Sterility」電子版に2010年8月5日に掲載された、米国国立衛生研究所のGermane BuckLouis博士らと英国オックスフォード大学による共同研究では、「ストレスが女性の妊娠を妨げていることが科学的に明らかになった」と報告しています。
この研究では、妊娠を望んで活動中のカップルの、不妊症と診断されたことのない女性274人を対象に、唾液を採取して唾液中のコルチゾールと、アルファ・アミラーゼ(神経系がカテコールアミンを生成する際に分泌される)などのストレス関連ホルモンを測定し6ヶ月間に亘って調査・分析しました。
その結果、最も受胎しやすい6日間のアルファ・アミラーゼのレベルが高くなっている女性は、低レベルの女性に比べて約12%も妊娠する確率が低下していることが判明。 コルチゾールのレベルの変化は妊娠の確率に有意な影響は認められませんでした。
Louis博士は、「ストレスに反応して生成されるカテコールアミンが血流を低下させ、その結果、受精卵の子宮への着床が遅くなり妊娠成功に至らない可能性がある。妊娠のためには職場や家庭でのストレスを減らすことが重要である事の生理学的な根拠になった」と述べています。
 
研究者のLouis博士は、「ストレスを減らすことが重要」と述べています。 
 
それは誰もが同意するところでしょうが、ストレスにはどうしても自分では解決出来ないものがあり、それが現実的には問題の根が深いところです。
 
ストレスというものは、カナダのハンス セリエ博士が提唱したストレス学説に基づいていますが、ストレスという言葉の意味は「歪み」ということです。
 
そして、そのストレス学説が発表される前に同じような理論を考案していた人がいました。
 
それはカイロプラクティックの創始者であるDD パーマー先生です。
 
彼は、病気や症状の原因となる神経系の機能不全を起こす脊椎の不整列が発生する原因を「三つのTである」と述べています。
 
その三つのTとは:
①Toxin(トキシン:毒素)
②Trauma(トラウマ:外傷)
③Thought(ソウト:思考・暗示)
です。
 
これをハンス セリエ博士のストレス学説に準じて表すと:
①化学的ストレス(大気汚染、重金属、細菌、薬の副作用、栄養素欠乏など)
②物理的ストレス(事故、怪我、電磁波、放射線、過度の運動・労働など)
③精神的ストレス(怒り、不満、孤独など)
になります。
 
これらのストレスの原因となる因子(ストレッサー)が加わると、それに対して人体が防御反応をします。
 
その防御反応、例えば筋緊張などの結果、脊椎の不整列が起こり、それによって脊椎と脊椎の間にある椎間孔という穴から出てくる神経根部に圧迫や牽引などの物理的負荷が加わり、神経の信号伝達が妨害されて神経機能不全が起こると、様々な器官、臓器などの制御・調整が乱れて病気や不調が結果として起こります。
 
それが、腰部や骨盤部で起これば、神経支配の関係から生殖器系への影響が起こり易く、不妊症などになるリスクもあるのです。
他の研究でも、「ストレスが腰痛を悪化させる」という報告がされています。
 
ストレスが精神的なものに加えて、腰・骨盤部にも影響し、前述のように腰・骨盤の歪みが増悪して体性神経の神経線維に負荷が加わることで自覚症状である腰痛が悪化するということですから、同じ椎間孔から出てくる自律神経の神経線維にも負荷が加わっていれば、生殖器系の機能不全から不妊症になる可能性も充分に理解できます。
 
今回の研究での、「ストレスに反応して生成されるカテコールアミンが血流を低下させ、その結果、受精卵の子宮への着床が遅くなり妊娠成功に至らない可能性がある」という研究者の推測は、ストレスによって起こる反応の一部であり、前述のようにストレスの反応としての神経筋骨格系の歪みから自律神経機能不全そして生殖器系機能低下というものも主たる不妊の原因の一つと推測されます。
 
どちらにせよ、ストレスが不妊を引き起こす仕組みはまだ未解決であっても、ストレスが妊娠を妨げていることは明白ですから、女性の妊娠を妨げるストレスを減らすことに併せて、仕事、家庭、人間関係などの、どうしても無くせないストレスは、カイロプラクティックで歪みを矯正して神経系の機能を正し、鍼灸の治療で気の巡りを正してリラックスし、体を手入れすること妊娠の確率が改善するように導くとよいでしょう。
 
 
 

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